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10/07 21:51
家に戻ってから、あの少年から貰ったお守りを開けて見る。
中には、艶やかな一房の黒髪。
確かに、俺のお守りだ。なぜ、いつの間に無くなっていたのか。
そして、なぜあの少年が持っていたのか。
混乱しながらも、考えを纏めて行くうちにあの時感じた違和感の正体が閃いた。
神主さんのお子さんは、一人娘のはずだ!と言う事は、山際で拾った切れ長の瞳の美女はだれだ!?
しかし、確かに神主さんの家に送り届けたし、普通に家に入って言った。
俺は布団の中で考えながら、いつの間にか眠ってしまっていた。
・・・俺は見たことも無い大きな神社の境内に居る。
その広さも、建っているお社の巨大さも驚くほどだ。
大木の根に腰を下ろし、境内を歩くたくさんの巫女や神官の姿をボーっと見つめていると、大きな鳥居を潜ってあの少年が歩いてきた。
俺に気付く風も無くお社に近付いていく。
すると、幾つも有る戸の一つが開いて見覚えの有る艶やかな黒髪が顔を覗かせた。
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