[194]  トビ
02/15 21:54
卵焼き、玉子焼き(たまごやき)は、溶いた鶏卵を調理器具で焼きながら巻いて筒状にした日本料理(和食)。弁当の定番の惣菜であり、家庭料理の一つで日本独特の調理法である。「厚焼き卵」とも呼ばれる。

概要編集


ほうれん草入り、大根おろし添え
鶏卵を軽く混ぜ、玉子焼き器などを利用して巻きながら作る料理である。四角い卵焼き用鍋の出現は江戸時代中期と見られる[1]。江戸時代から寿司ダネとしても扱われ、アナゴやキノコ類を入れたものなども築地市場の業者などから日本全国に向けて販売されている。外観はだし巻き卵と類似しているが別の料理であり、砂糖を多用した甘いもの、軽い塩味のものなどが一般的である。

味付けには醤油、ソース、出汁、砂糖やみりんの他、めんつゆなどが用いられる。応用料理にはほうれん草やニンジン、明太子や桜海老、しらす干しを入れたもの、ウナギを入れて巻く「う巻き」など多様なものがある。

寿司だね
玉子焼きは、寿司(握り寿司・江戸前寿司)だねの一つとして江戸時代から使用されていた[2]。海外でも一般化し、「Tamagoyaki」、「Japanese Omelette」などと呼ばれる。寿司店では、玉子焼きを上手に焼き上げられなければ一端の職人として扱われない[3]という伝統から、職人自ら焼き上げ、「くらかけ(馬の鞍のように両側に垂らす握り方)」に握る薄いものと卵を主体にした厚いものの二種を揃えたり、芝海老や白身魚、小柱などを入れて丁寧に焼き上げる例が見られる[4]。現在主流の甘い味の厚焼きが一般的になったのは高度経済成長期に寿司が個人ではなく家庭で食べるようになり、それに乗じて子供が好む味にしたからである[5]。また、かつては各店で焼き上げることが多く、通はまず玉子焼きを注文するとされたこともあったが、近年は専門の業者が製造した玉子焼きを使用する店が多い。築地市場には「カシタマ(河岸玉)」と呼ばれる玉子焼きの専門店があり、有名な店では購買客の行列が見られる。また、東京には日本橋周辺に老舗の鶏問屋があり、玉子焼きが取り扱われている。

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