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10/07 21:56
>>2
「しかし、あの方は惑わされないでしょうか?人は弱い者ゆえ...」少年が呟く。
「あのひとは...強く、優しいひとです。人ゆえに、迷う事は有りますが、あの方が惑う事は有りません。」
オオカミ様が静かに、ハッキリと答えるのを聞きながら俺の意識は闇に落ちていった。
翌朝目を覚ますと、俺は夢の内容をもう一度反芻した。
そして、親方に電話を入れ、直接神主さんの家へ向かう。
俺が到着した時、ちょうど娘さんが出勤の為に玄関から出てきた所だった。
まあ、と驚く彼女に昨晩のお礼を述べ、出勤するのを見送る。
彼女は家の中へ俺の来訪を告げると名残惜しそうに出勤していった。
「やあ、おはよう。今朝も早いね」神主さんが玄関に顔を出した。挨拶を済まし、中へとお邪魔する。
奥さんが出してくれたお茶を頂きながらお社の事について少し相談した後、俺は意を決して昨晩のことを話した。
「そんなバカな。ウチには一人しか娘は居ないよ。何かの間違いじゃ...」
「いえ、確かにこちらへお送りして、玄関を開けて入っていく所まで確認しました。」
「その時間はもう家族全員眠っていたはずだ。誰も家に入ってきた跡など無い...」
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