CROSS†CHANNEL、自分は嫌いです。
2010/03/12 00:10ゲーム（エロゲ中心）
えー、クロスチャンネルを先ほど終わらせたのだが（PSP）、これが名作と呼ばれる理由がさっぱり分からなかった件について話したいと思う。つーかただのギャルゲーじゃん。。。まぁ、この手のギャルゲーで今までやってきたのが｢インフィニティーシリーズ｣と｢AIR｣と｢車輪～｣しかないので、僕が勝手に求めていたハードルが高かっただけかもしれないが…
＊以下、ネタばれは普通にします。
さて、このクロスチャンネル。悪いところはよく目につくが、良いところがほとんど見当たらない。これは僕の読解力・認識力が足りていないだけの可能性が高い（一日でこのゲームをクリア―したせいもあるだろう）。現在考えうる良いところ・悪いところを少し書いていこう。
＜良いところ＞
・え…、あったかなぁ(笑)
・強いて言うならラスト１０％の展開は、｢人が生きるというのはどういうことなのか｣と考えさせられた。
（これでもかなり無理して褒めています。。。良いところを全く書かないと、流石に可哀想だから）
＜悪いところ＞
・物語の形式上しょうがないが、何度も何度も同じようなテキストを読まなければならない。そしてそれは既読とカウントされず、飛ばすことは不可能→ボタン連打の悪夢
・説明不足。これに尽きる（例えば↓）
Ａ…物語はループではなく結局一続きの世界として説明されるのだが、なぜそうなったのだろうか？
Ｂ…祠周辺でのみ世界再構築（？）を免れるのはなぜなのか？
Ｃ…ナナカは実はお母さんでした。ハァ？
Ｄ…主人公はなぜ二つの世界を観測できる目を持っていたのか。それはただ単に小さいころ暗闇で育てられただけでは身に付かないはずだろう？
・男キャラが三人もいる必要性があるのか？ましてや桜庭という男は取ってつけたようなキャラで、シナリオ上、いてもいなくても変わらないような気がする。
・複線であろうものが見受けられないのに、いきなり種明かしの悪夢（例えば↓）
Ａ…ナナカは実はお母さんでした。
Ｂ…霧は実は新川豊の姪でした、そして新川豊は館の関係者でした。
Ｃ…太一が実は館の殺人の実行犯でした→だから血を見ると変貌すると？理由が単純すぎる。何処のＭＯＮＳＴＥＲだよ（どっちが早いのかは知らないが）・・・。ただのヨハンじゃないか。
・PSP版の不自然なエロシーンカット。まぁこれはしょうがないか
・何度もＯＰが流れる仕様。これも物語の性質上仕方がないが、ウザいので即刻カット
・声が小さい（特に冬子）。これは小さなことのように見えて、かなり致命的。ここまでキャラの音声が聞きとりにくいゲームは初めて。オプションで設定しても聞きにくいのだから、どうしようもない
・難しいこと言っているように見えて、実は大したことを言っていない主人公。ハッキリ言って、どこぞの売れない小説レベルの妄想と捉えられてもしょうがないように感じる
こんなところか。えーっと、この物語が言いたいことを主人公視点で整理すると
｢人は一人で生きていくには相当な強さを持たなければならず、最終的に怪物のようになってしまうだろう。だが、生まれてくる時も死んでいくときも結局一人なんだ。でも、俺は元気です。あなたはそこにいますか？生きていますか？過去には色々あったが、俺は確かにここにいます。群青学院放送部は今日も元気です。また来週…｣
てな感じかな。大したこと言ってるか、これが？主人公にとってはハッピーエンドだったかもしれないが、ゲーム終了後は何とも後味が悪い。なぜギャルゲーぐらい最後は全てハッピーにしてやらない？最後までズシーンと沈み込むような、それでいて、結局何の問題の解決にもなっていない、ただの問題提起になり下がっているゲームがクロスチャンネルである。
点数をつけるとするならば６５／１００といったところか。単なるループものとして完結させなかったのは良い。物語も別に破綻しているところはない。選んだテーマが面白いため、ギャルゲーの枠にとどめるのは惜しい。祠とループの関係とか、その辺を考えているときは面白かった。ただし、なぜ作品内のような世界に主人公が巻き込まれた（巻き込んだ）のか、その辺の理由がほとんど記されないことが、致命的なほどにこのゲームの足を引っ張っている（主人公が過去の事件からトラウマを負って一人になりたいと願っただけでは、世界の人々が死亡するような世界を観察できることにはつながらないだろう）。主人公の目は何故二つの世界を観察することができたのか？途中、支倉曜子がディラックがどうのこうの言ってるが、物理を専攻してる僕にとっては（ディラックは量子力学を記述する方程式を考えた天才として、量子力学を勉強する者にとっては超有名である）、文系に｢これは難しい話なんだよ？？？｣という雰囲気に騙しこんでやろうとしたとしか思えない。名前を出すのは良いんだが、二つの世界を観察できた理由が、クロスポイントに遭遇したという理由だけで説明するのは如何なものだろうか？ここがとにかく気に食わない。ただそういうものだったからというのは正直萎える。そうだとしたらただのクソゲーに成り下がる。しかし理由は何も説明されていない（少なくとも僕はそのように感じた）。大物理学者のディラックの名前を出すくらいなら、もうちょっと論理的にループの理由と祠の謎を解決しろよ。
このゲームはディラックに大変失礼だ。
実在した物理学者の名前だけ借りてその手の雰囲気を作り、なおかつそれを放置する。許されることなのか、これが？
この点だけで、このゲームは非常に不快な作品。
（シュレーディンガーの猫もよくこの手の作品には利用されるが、あれはただの例えのことが多い）
やはりループの謎をうまく説明しないと（説明できなくとも、何かもっともらしい理由づけをする必要がある）、名作の壁は越えられないだろう。考察サイトを見ても、Ａ世界Ｂ世界と言いたいことは分かるが、そこまでして読者が情報をつぎはぎして脳内補完しなければならないゲームは正直ゲームとしてどうだろうかと思ってしまう。
と思ったが、ネット上の評価は全て名作～神ゲーというのが不思議。
これが神ゲー？
説明もなしに同じことを繰り返す世界が舞台になるだけで神ゲー？
全くもって、これが神ゲーとは許容できない。
ならばNever7も神ゲーか？（いや、それはありえない）。Never7は良作の域を脱しえない。名作というならまだ許容できる（それでも？？？となる）が、これを神ゲーと称するにはスパイスが足りなさすぎる。神ゲーというのはEver17や車輪のように、プレイヤーの意識外から物語を運んでこないといけない。そもそも、ゲームでやる必要がないトリックを表現したいのならば、小説の形式で十分だ。わざわざ神ゲーと評価されるには、ゲームとしての特性をうまく利用したものでなければならないと、僕はそう思う。その点を満たしていない黒須ちゃん寝るは、神ゲーと評価することは到底できない。
とにかく次の点が良く分からない以上、このゲームは好きではなく、むしろ不快な部類に入る。というか相当、かなり。初めてこの手のゲームをやっていたのならばまた感想も変わっただろうが、僕は既にever17や車輪をプレイしてしまっていた。だからこのゲームをやるならば、一番初めにやった方が良いかもしれない。もしかしたら設定資料集などでこの疑問は解消されているかもしれないし、僕の理解が足りていないだけなのかもしれないが（後者の可能性はかなり高いと思い込みたい。なんせネット上の評価は軒並み高いのだから）。とにかく、現時点でこのゲームの評価は自分的には普通のゲームと何ら変わらない、ただのギャルゲーというものでしかない。
・なぜ、黒須太一は二つの世界を見ることのできる目を持っていたのか
・ナナカは結局太一の母→だからどうした？
まだRemember11の方が遊べるレベル。というかあの作品は理解できれば相当面白そう。理解しようとする気が失せるが・・・。とにかく、期待が裏切られた残念な作品だった。
追記（20130511朝）
この記事を書いてから三年間経ちました。
そのためでしょうが、自分はこのゲームの内容を殆ど覚えていません。
したがって、コメント(20130403)でご指摘いただいた文章が正しいのかどうか、判断がつきません。
ごめんなさい。
あとは、いろいろな方がいて興味深いです。
（正直言うと、20130403以外の殆どのコメントは消したい。クロスチャンネルとは関係ない、上っ面の話ばかりしているから。すべての人の時間の無駄です。）
コメントを整理するのもあれなので、基本的にはそのまま残しておきます。
一応書いておくと、2013-05-13 16:59:50は自分のコメントですが、そのほかの最近のは自分は書いていません。最近ハセが多いけど、彼らは別人さん。
追記 20130520
記事削除したほうがいいのではないか？というコメントについて
もう少し様子見てから考えます。
→クロスチャンネルと関係のないコメントは削除します。
こちらはいかなるコメントを受けても、へこたれることはありませんので・・・
（実生活で受けている論理的暴力に比べれば、ここで受けている意味のわからない感情的な批判は、まったくダメージになりません。）
また、批判は結構ですが、非常に感情的なコメントは控えたほうがいいのではないかと考えています。
この作品をどのような人たちが支持しているのか、コメントが示してしまうようになってしまいますから。
削除コメントまとめ（別記事）
を作ります。
07/23 13:10 
cgqgMc52 
どうなんだろ