俺は最強だ。とある事件から、俺は伝説として称えられている
誰もが畏怖し、意識することさえ忘れてしまうほどのな
俺の伝説の始まりはこうだ。
俺様が坊主頭のクラスメイトにうんこのおもちゃを乗せ続けるという最高のジョークを決めていたのが始まりだった。
最初は笑っていた坊主頭の男子もそのうち本気で嫌がりを見せたが、それを「ツンデレ」だと受け取った俺は更にうんこの数を増やしてやった。
ツンデレを理解できない腐れKYクラスメイト共が止めてきたが、やさしく寛容な俺は
「なんだよ!お前らもうんこのせられたいのか!?」
と言いながら脱糞し、リアルうんこを投げて遊んでやった
最高の気分だった。
教室は阿鼻叫喚地獄絵図。
ローグ職を取っていた俺は両手にうんこを構え、鬼之爪の要領で無差別に投擲する。
大技は連続で使えないと踏んだクラスの競走馬、瞬足のボルメテは連続攻撃が終わった瞬間を狙い、燕返を放つ。
だが、そう上手くはいかなかった
「ラストシグネット!」
手の中のうんこが弾け、硬直から抜け出す。
待ち対策なんて当然している。このスキルは武器が壊れるが、俺の武器であるうんこは無制限に尻から排出され続ける。
まさに永久機関。俺は無敵だった
再びうんこを構えた俺は、ボルメテの燕返を絶影(うんこ)で迎え撃つ。
格闘技の燕返は本来少林寺拳法の一種で、相手の拳を受け流し、受け流したその腕で攻撃するというカウンター技である。
ルナレイにおいては単にものすごい早い殴りなので関係ないわけだが。
俺は最高にクールな意趣返しとして、その燕返を左手で受け流し、そのまま左手で4倍のうんこを叩き込む。
「うぼぉぇええ……」
ボルメテはぐちゃりという音を立てて崩れ落ち、うんこの海に沈んでいく
「次は誰だ!向かってくる奴からうんこまみれにしてやるぜ!!」
悪臭であふれた教室は静まり返り、誰かなんとかしてくれよ……とそれぞれに視線を投げかける
突然、恐ろしい呟きが静寂を切り裂いた
「殺すぞ」
地獄の底から響くような声音が無音の教室を切り裂き、空気を震撼させる。
オカマ代表、リリョだ。リリョはこのうんこストームの中微動だにせず、教室の隅でずっと本を読んでいたのだ。
俺は小便を漏らしながら、勇敢にもその声に応える
「あーん、なんだって!?おまえからうんこにしてやろうか!!」
大きな声を上げ、勢いを取り戻した俺は再び最強スキルである鬼之爪(うんこ)を放つ。
しかし、凄まじい速さで放たれたそれが奴に届くことはなく、手前でボトボトと落ちる
――イージスガード。全ての攻撃を弾く無敵の防御スキル
「なっ!?」
「……殺すと言ったんだ糞野郎」
席から立ち上がったリリョは金色に輝くボウィナイフを構え、一瞬でカライトの背後に回る。
そして、カライトが反応出来ない速度で凄まじい連続技を放つ。
千本桜。ローグ、そしてβ時代最強のEXスキル。高速7連撃
一瞬だった。その凄烈な爪牙の前に血飛沫すら追いつかず、カライトの体はただ無抵抗に引き裂れた。
「む、むねん……」
「哀れだな。お前ごときは錆にもなれない」
くっそ厨二臭いセリフを聞きながら俺の意識は暗い闇の中に落ちていった。
俺は……終わるのか?こんなところで。ああ、せめてもう少し……えーと、何かしたかったな。うん。
………………まぁ、死んでもいいかな?うん、おkおk。
そう思っていた。が
「レストアライフ!」
荘厳な光が瞼を破り、現世に引き戻していく。俺は、助かるのか?
目が覚めると、トビの顔があった
げんなりした。
「……どうせなら、美少女に助けられたかった。」
「もっぺん死ぬか?」
どうやら俺はうんこ仲間のトビに助けられたらしい。
トビは今日も紫色のタンクトップにうんこ色のジャージ、ピンク色のスカートという有り得ない服装をしていた。
正直気持ち悪いので関わりたくないが、こいつは時折尻からうんこがトビ出しており、糞に対する意識が非常に高い
うんこトビと呼ばれる所以だ