世界では信じられないような出来事がたびたび起きているが、2歳の男の子が自身の片割れである「双子の兄弟」を出産したとのニュースが報道され話題となっている。・2歳男児の体内に双子の兄弟
米「Huffington Post」が伝えたところによると、中国・貴州省貴陽市にある花渓区で、2歳児のシャオ・フェンくんの腹部が異常に膨らんでいることに両親が気づいた。呼吸に困難をきたしていたシャオ君を病院へ連れて行き検査をしたところ、医師がシャオ君の腹腔に未成熟の胎児がいることを発見した。手術の結果、体内の胎児は摘出されたという。・結合双生児を体に吸収
摘出された10インチ(約25センチ)の胎児は背骨も手脚も形成されており、シャオ君の結合双生児の片割れだったことが分かった。1個の受精卵が分裂して双子になる一卵性双生児に対し、受精卵の分裂が完全に行われず、双子の体の一部分が結合する症例を結合双生児という。
シャオ君の場合は子宮にいた時に、結合双生児だった片割れの未成熟な胎児を、自分の体内に吸収したために起きた症状だそうだ。
・同じ症例が世界各地で報告
この症例は、昨年ペルーでも報告されており、3歳の男の子から未成熟の双子の兄弟が摘出されている。また2008年にギリシャでは、9歳の女の子の体内に残っていた未成熟の胎芽が、間違って腫瘍と診断された例もある。
シャオ君は手術をしなければ命の危険に及んでいたとのことで、大事に至らず何よりだ。一緒に生まれることができなかった兄弟の分も、すくすくと元気に育つことを願いたい。